オブジェクト(連想配列)

JavaScriptの世界では、1つの箱の中に複数の値を保存するための「オブジェクト」という仕組みが用意されている。「連想配列」とも呼ばれる。
「連想配列」は、「キー」と「値」のペアによるデータ構造のことで一般的なオブジェクト構造と同じである。
なお、「値」に関しては文字列・数値・関数・オブジェクト…など、基本的に配列と同じくさまざまな値を格納できる。

const array = { キー名称 : 値 , キー名称 : 値 , キー名称 : 値 , キー名称 : 値 , ・・・ }

以下の例では、「キー」となる箇所に「name」と記述して「値」には名前の「太郎」を設定しているのが分かる。これによりユーザーの名前が連想配列として格納されたことになる。同じように「age」や「tel」という情報も設定することで、ユーザー情報をどんどん格納していくことができる。

const user = { name:'太郎', age:32, tel:'080-1234-5678' };

連想配列の要素(キー/値)を追加する方法

上記の例のuser変数に「country」というキーでユーザーの国情報を追加するには、以下の2通りがある。キーの名称が日本語などの場合は②の方法が最適である。

// ①チェーンで追加する方法
user.country = '日本';
 
// ②添字で追加する方法
user['country'] = 'アメリカ';

要素を削除する方法

連想配列から要素を削除するには、delete文を使用する。

delete arr[キー文字列];
// 連想配列リテラルを変数に代入
var arr = { apple: "400yen", banana: "300yen", cake: "600yen" };
 
// 連想配列からキーがbananaの要素を削除
delete arr['banana'];
 
// キーbananaの要素が削除されていることを確認
console.log(arr);

連想配列の値を取得する方法

var user = { name:'太郎', age:32, tel:'080-1234-5678' };
 
console.log( user['name'] );
console.log( user.name );

上記の例では、キーとなる名称「name」を使ってユーザーの名前を取得して出力している。「user[‘name’]」のように添字にキーを指定するか、「user.name」とすることで目的の値を取得することができる。

キー(Key)を取得する方法

「キー」を取得するには、最も簡単な方法として「Object.keys()」メソッドを使う方法がある。一般的な記述方法としては、【 Object.keys( 連想配列 ) 】のように引数へ連想配列を指定すればよい。
また、配列のように「key[1]」と記述すれば、連想配列の1番目の要素にある「キー」を取得することも可能。

var user = { name:'太郎', age:32, tel:'080-1234-5678' };
 
var key = Object.keys(user);
 
console.log( key );

/* 実行結果 */
name, age, tel
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